インディカーは5月8日、元インディアナポリス500のチャンピオン、バディー・ラジアーが5月26日に行われるインディ500のエントリーリストに加えられたことを発表した。
ラジアーは、元インディ500の競技者であるバディーの父であるボブ・ラジアーが所有するラジアー・パートナーズ・レーシングより、シボレーエンジン搭載No.91の車を運転する。
バディー・ラジアーは33番目に公表されたドライバーで、チームは34チーム目のエントリーとなる。彼は1996年のインディ500マイルレースでNo.91のヘメルガーン・レーシング-デルタ・ファウセット・モンタナの車を運転し、5番手でスタートした後に43ラップをリードして勝利した。
インディアナポリス・モータースピードウェイでの16回のレースで、ラジアーは5度のトップ5フィニッシュ(1位と2位でフィニッシュした1996年と2000年を含む)をした。
ラジアーはまた2000年度インディカーシリーズのチャンピオンで、2001年にはサム・ホーニッシュ・Jrに続く総合2位となった。
「私はインディアナポリスで多くのマイルを走り、このレーストラックをとても快適に感じている。新しいルールのパッケージ(ツイン・ターボチャージャー・V6シボレーエンジンと新しいシャシー)で走ったことはないが、インディレーシングのリーグが編成される前にターボチャージャーのエンジンを経験している。車はとても速いことは知っている。ただ予選の前にどれくらいのトラックタイムを得ることができるかわからないだけだ」とラジアーは語った。
ラジアー・パートナーズは、ジャン・アレジがインディアナポリス500でドライブした2012年型ダラーラのシャシーをロータスから購入した。そのチーム名が示すように、エントリーは複数のパートナーによって行われ、スポンサーの発表は未決定である。
ラジアーは「我々は基本的に新型であるこの車を購入する良い機会に恵まれた。我々はビジネスマンの多くの友人達とスキーヤー達(ラジアーの家族はスキー・リゾートを所有・運営している)と一緒に座って、どうやってこの車を購入し、チームを構成してインディで走るかを話し合っていた」と事の成り行きを説明した。
ラジアー・パートナーズはインディカーシリーズのチームと技術的な同盟関係を結ぶ工作を行っており、ボブ・ラジアーによればヘメルガーン・レーシングで長年チーフメカニックを務めていたデニス・ラカーバがクルーのチーフとなり、このベテランのエンジニアと共にチームの詳細は決定されるとのことである。
「バディーはもう一度レースができる日を、指折り数えて待っていた。彼は懸命に働き、家族の全員が同じように働いた。そして我々は今、最初にレースに出場した時よりも興奮している」とボブ・ラジアーは語った。