パナソニック河井常務「構造改革を前倒しで進める」

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パナソニックの13年3月期決算会見風景。ひな壇中央が河井英明常務
パナソニックの13年3月期決算会見風景。ひな壇中央が河井英明常務 全 1 枚 拡大写真

パナソニックは5月10日、2013年3月期連結決算を発表した。それによると、売上高が7兆3030億円(前期比6.9%減)、営業利益が1609億円(同268.1%増)、当期純損益が7542億円の赤字だった。

会見に臨んだ河井英明常務が強調したのは、構造改革を前倒しで進めるということだ。「13年3月期に相当頑張ってやったつもりだ。兵庫県尼崎市のプラズマディスプレー工場の評価損など前倒しでできることはやってきた。今期もやるべきことは前倒しで進める」

そして、今期の構造改革費用を1200億円見込み、3月末に公表した中期経営計画で盛り込んだ構造改革費用2500円のうち、半分を今期で実施する考えを示した。

そうしたリストラ効果によって、14年3月期には売上高が前期比1.4%減の7兆2000億円と減収になるものの、営業利益は同55.3%増の2500億円、当期純損益は500億円の黒字を実現し、3期ぶりの最終黒字を目指す。

また、河井常務は配当にも触れ、「最短で復配したいと考えている。現時点では未定としているが、(14年3月期に)復配したいという気持ちは満々だ」と述べた。

市場関係者の間では、改革のスピード感がいまひとつという声も少なくないが、2期連続して大幅な赤字を計上したパナソニックは“普通の会社”なるために、着実に構造改革を進めているようだ。

《山田清志》

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