パイオニアが発表した2013年3月期の連結決算は、3期ぶりとなる195億5200万円の最終赤字となった。前年同期は36億7000万円の黒字だった。
営業利益の減少に加え、特別損失として事業構造改善費用62億4200万円や投資有価証券評価損50億4000万円の計上などが影響した。
光ディスクドライブ関連製品や市販カーナビゲーションシステムが減少したが、OEMカーナビや市販カーオーディオの増加に加えて、円安効果もあり、売上高は同3.5%増の4518億4100万円となった。
しかし、販売費・一般管理費の増加や原価率の悪化などで収益は悪化。営業利益は同52.1%減の59億9700万円、経常利益は同91.8%減の8億1200万円となった。
今期の業績見通しは、原価率の改善などを織り込み、売上高は14.0%増の5150億円、営業利益は150.1%増の150億円、経常利益は100億円、最終損益は60億円の黒字になる見込み。