三菱重工、P&Wの中小型航空機エンジン転用型ガスタービン事業を買収

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三菱重工、P&Wの航空機エンジン転用型ガスタービン事業を買収
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三菱重工業は、米国の航空機用エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニー(P&W)の中小型ガスタービン事業ユニットであるプラット・アンド・ホイットニー・パワーシステムズ(PWPS)の買収手続きを完了した。

三菱重工の買収を受け、PWPSは社名を「PWパワーシステムズ」に変更した。

三菱重工は昨年12月、P&Wの親会社であるユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)とPWPS買収契約を締結、これまで進めてきた一連の許認可取得などの手続きすべてが終了して手続きが完了した。三菱重工は、2014年1月に日立製作所と火力発電部門を統合する予定で、今回の買収とともに火力発電システム市場の多様なニーズに対して、よりフレキシブルに対応できる体制が整う。

PWPSは航空機エンジン転用型ガスタービンを活用したエンジニアリング・組立・販売を主力に、ガスタービンのサービスやEPC(設計・調達・建設)なども手掛けている。従業員数は約430人。今回の買収に伴いイタリアの低温熱源発電用タービンメーカーであるターボデンも、三菱重工グループに加わる。

三菱重工はこれまで、大容量、高効率のハイエンド機を中心にガスタービン事業を展開してきたが、PWPSの中小型の航空機エンジン転用型ガスタービンが、三菱重工の製品群に新たに加わることで、売上規模で先行する欧米の競合他社にも匹敵するフルレンジのラインナップが整う。

PWPSの航空機エンジン転用型ガスタービンは、コンパクトな設計と起動時間の早さにより、主に非常用発電用として高い評価を受けている。これまで世界中に1700台以上の納入実績を持つ。今後は、再生可能エネルギーのフレキシブルな補完電源として大きな伸張が見込めるほか、新興国の小型電源としても幅広い市場が期待できる。

また、これまでは3万kWクラスの機種が主力だったが、現在開発中である6万kWクラス新機種の早期投入し、シェアの大幅拡大を目指す。ターボデンのORCタービンは、バイオマスや工場排熱、地熱などの低温熱源を用いて発電や温水供給できるシステムが特徴で、欧州を中心に世界20カ国向け300基超の販売実績を持っている。日本でも再生可能エネルギーの固定買取制度により、これまで利用されていなかった地熱やバイオマスなどの低温熱源を用いた発電事業が増加しているが今後、これら拡大する市場で積極的に事業を展開する。

P&Wとはこれまでも良好な協力関係にあるが、PWPS買収後もガスタービン用エンジン部品の供給や、新型機種の開発などで協調関係を継続し、航空機エンジン転用型ガスタービンの事業拡大を図る。今後、PWPSと密接に連携し、大型機と航空機エンジン転用型機の双方の長所を生かしながら、相乗効果で、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に貢献するガスタービンの世界シェア30%超の早期達成を目指す。

《レスポンス編集部》

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