【INDYCAR 第5戦】インディ500、記録的な高速レースが展開された決勝…レースレポート

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2013年 インディ500決勝
2013年 インディ500決勝 全 17 枚 拡大写真

気温16度という1930年大会に並ぶ過去3位タイの低い気温でスタートを迎えた。風が弱いせいか体感温度としては決して寒くはない。

ポール・シッターのエド・カーペンターのリードで始まったレースだが、9周目にはトニー・カナーンがトップに立つ。これを皮切りに目まぐるしくリード・チェンジが行われる大激戦が展開する。1回目のピットストップを終えると佐藤琢磨は一時6番手までポジションを上げる好走を見せた。

しかし57周目、ターン2で琢磨は単独スピンを演じる。奇跡的にもウォールに当たることなくレースに復帰できた。レースは61周から193周まで実に133周もの間イエローの出ない記録的な高速レースとなる。これは遅れを挽回したい琢磨にとっては厳しい流れだった。

史上最多68回のリード・チェンジという接戦が繰り広げられる。その中心にいたのがライアン・ハンターレイ、カルロス・ムニョス、マルコ・アンドレッティのアンドレッティ勢とトニー・カナーンだった。

残り2周でカナーンがハンターレイからトップを奪うと、ムニョスもそれに続き2位に浮上。そのタイミングでダリオ・フランキッティがクラッシュを演じてしまう。

この瞬間、ムニョスとハンターレイの手から逆転優勝のチャンスがするりと逃げた。

イエロー・コーションの中、ゆっくりとトニー・カナーンが200周のチェッカー・フラッグを受ける。挑戦12年目での優勝はインディ500史上最も遅い初優勝となった。

結果を振り返れば、シボレー勢の速さにホンダ勢は終始圧倒されたレースでもあった。ホンダの最上位はジャスティン・ウイルソンの5位に終わる。

琢磨は13位フィニッシュレースでは4位のマルコ・アンドレッティに抜かれはしたが、ポイント・ランキング2位に残った。

《重信直希》

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