【メルセデスベンツ Aクラス 試乗】コーナリングは得意科目、乗り味のしなやかさに乏しい…河村康彦

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ・A 180 BlueEFFICIENCY スポーツ
メルセデスベンツ・A 180 BlueEFFICIENCY スポーツ 全 10 枚 拡大写真

300万円を大きく切るスターティング・プライスと、長年の実績が育んだブランド力の高さによって、「絶好調の販売立ち上がり」が報告される日本での『Aクラス』。

名前は受け継いだが「これまで2代とは別モノ」である事は、長く、低くなったプロポーションを目にし、脚を投げ出して低く座るドライバーズシートへと腰を下ろしてみれば、走り出す以前から誰にとっても明らかであるはずだ。

スポーティさを全面に打ち出した新型だが、「A180」の加速感は意外にもごくマイルド。アクセルペダルを深く踏み込めばそれなりの“速さ”が実感出来るが、日常シーンでは思いのほか「大人しい加速力」しか得られないのだ。

フットワークは、低重心感に富んでコーナリングは得意科目だが、乗り味のしなやかさには乏しい。路面からの入力が増すと加速度的にショックが増すランフラット・タイヤの弱点も克服出来ていない。スポーティな走りを求めるならば「A250」がオススメ。

■5つ星評価(A180)
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★★

河村康彦
1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. ジープ『コンパス』新型の写真公開! アウトドアファンの要望に応える新インテリア
  4. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る