【ユーロNCAP】日産NV200バネット、3つ星の低い評価

自動車 テクノロジー 安全
日産エバリア(日本名:NV200バネット)
日産エバリア(日本名:NV200バネット) 全 3 枚 拡大写真

欧州で唯一の公的衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは5月29日、日産自動車の小型MPV、『エバリア』(日本名:『NV200バネット』)の衝突安全テストの結果を公表した。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行われる衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。

NV200バネットのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は25点。前面衝突テストでは、運転席と助手席ともに、ダミー人形の両大腿部への傷害レベルが、上から3番目の「MARGINAL」評価。運転席側については、両足先と右脚、胸への傷害レベルも、上から3番目の「MARGINAL」。また、追突を想定したむち打ち確認テストは、「MARGINAL」評価。ポール衝突では、ダミー人形の胸への傷害レベルが、下から2番目の「WEAK」評価。

また、子ども乗員保護性能は40点、歩行者保護性能は24点、安全補助装置の有無については5点。

この結果、NV200バネットの合計ポイントは94点。最高の5つ星評価となる目安の90ポイントは超えたものの、成人乗員保護性能が25点と低いのが響いて、総合評価は3つ星となっている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  3. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  4. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  5. 【VW ゴルフGTI 新型試乗】自動車を運転することが楽しかった時代に引き戻される…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る