双日、インド貨物鉄道の軌道敷設工事を受注…DFC西線の中間部626km

鉄道 企業動向
デリー~ムンバイ間の約1500kmを結ぶDFC西線。双日とL&Tは今回、中間部626kmの軌道敷設工事を受注した。
デリー~ムンバイ間の約1500kmを結ぶDFC西線。双日とL&Tは今回、中間部626kmの軌道敷設工事を受注した。 全 1 枚 拡大写真

双日とインドのラーセン&トゥーブロ(L&T)は6月10日、インド政府傘下のインド貨物専用鉄道公社から、デリー~ムンバイ間を結ぶ貨物専用鉄道(DFC西線)の軌道敷設工事を受注したと発表した。

DFC西線はインドの国家プロジェクトであるとともに、日印が共同で推進する「デリー~ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想」の根幹をなす事業。同線の両側150km圏内を産業ベルトとし、工業団地や物流基地を整備することが考えられている。

今回受注したのは全長約1500kmのうち、インド北部のハリアナ州レワリから西部グジャラート州のイクバルガーまでの626kmで、付帯する土木工事や貨物駅、橋梁の建設などを含む。契約金額は約1100億円で、円借款案件における契約規模としては過去最大級となる。

双日はL&Tと共同で主契約者となり、関係会社であるメタルワンを通じて高い耐久性を持つ日本製熱処理レールを調達するほか、コンソーシアム・リーダーとしてプロジェクト管理などを実施する。L&Tは、プロジェクトの設計や施工、管理などを担当する。工事は2013年夏に着手し、2017年夏に完成する予定。

双日とL&Tは、DFC西線の他の区間でも軌道敷設工事や電化工事などの受注を目指す。このほか、日印両政府が計画している高速鉄道事業などでの協業も視野に入れるという。

《レスポンス編集部》

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