ボッシュがGSユアサ、三菱商事とJVでリチウムイオン電池開発に着手

自動車 ビジネス 企業動向
社長のヘルベルト・ヘミング氏
社長のヘルベルト・ヘミング氏 全 2 枚 拡大写真

日本のボッシュ・グループは2013年6月20日、神奈川県横浜市の同社研究施設で年次記者会見を開いた。

この場で社長のヘルベルト・ヘミング氏は、GSユアサおよび三菱商事と共同で、次世代の高性能リチウムイオン電池の開発に取り組むことに合意し、2014年には3社の戦略的協業が開始予定である、と発表した。

出資比率はボッシュが50%、GSユアサと三菱商事がそれぞれ25%ずつで、取締役会、監査委員会の構成も出資比率に応じて行われ、本社はドイツのシュツットガルトに置かれる。

ボッシュは生産プロセス、および品質管理のノウハウを提供。バッテリーパックおよび、バッテリー管理システムのスキルを持っているので、ボッシュはセルのモニタリングとコントロールに特化しシステムの統合にあたる。

リチウムイオン電池は、未来のモビリティであるプラグイン・ハイブリッドや電気自動車の基幹コンポーネントであり、ボッシュが目指すのは、高度な電池制御技術と先進的な電気化学・素材技術を駆使し、電池のエネルギー蓄積容量を大幅に引き上げることにある。また、それにより電池の重量と占有スペースを減らし、電気自動車の走行距離を延ばすことを目指している。

この3社でのジョイントベンチャーは研究開発を目的としたもので、当面は製造は行わないという。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 高速道路初、「コールドストーン」のパフェアイスクリーム自販機が登場…関越道高坂SA
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る