総合車両製作所と仏アルストム、日本のLRT市場参入に向け覚書締結

鉄道 企業動向
総合車両製作所との覚書締結を伝えるアルストム・グループ(交通分野)のホームページ。
総合車両製作所との覚書締結を伝えるアルストム・グループ(交通分野)のホームページ。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本グループの鉄道車両メーカー・総合車両製作所とフランス・アルストムグループの交通事業子会社であるアルストム・トランスポールは6月19日、軽量軌道交通(LRT)に関する覚書を締結した。

アルストムが開発したLRT向け軽量軌道車両(LRV)の日本国内での導入に向け、協力体制を構築する。

アルストムはボンバルディアやシーメンスと並ぶ鉄道車両メーカーの「ビック・スリー」とされ、フランス高速鉄道(TGV)をはじめ世界各国の高速鉄道や都市鉄道などの車両を製造している。LRTの分野では、超低床式LRVの「Citadis(シタディス)」を製造しており、フランス国内のほかトルコ、アルジェリア、アルゼンチンなどのLRTで採用されている。

総合車両製作所はシタディスについて、デザインや低床バリアフリー構造、加減速性能や専用軌道での高速走行などに優れているほか、市街地内での景観に配慮した架線のないシステムも提供できるとし、シタディスを自社のラインナップに加え、アルストムに対し営業面と技術面で協力することにした。今後は日本国内でのシタディス導入に向け、積極的な営業活動を展開していく。

一方、JR東日本は常磐緩行線への無線列車制御システム(CBTC)の導入を検討しており、2月にはCBTCの詳細検討を共に進めていくメーカーとして、アルストムとフランス電機メーカーのタレスの2社を選定している。12月末までに正式依頼する1社を選定する予定。

《草町義和》

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