フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダは6月21日、新型『オクタビア』の生産を、ロシアで開始した。
オクタビアは、シュコダの主力Cセグメントセダン。初代モデルは1996年に発表され、フォルクスワーゲン『ゴルフ』やアウディ『A3』と車台を共用していた。2004年には、現行の2代目にモデルチェンジ。引き続き、ゴルフやA3の車台をベースにしている。
2012年12月には、3世代目となる新型を発表。フォルクスワーゲングループが新開発した新型モジュラープラットホームの「MQB」を、新型ゴルフや新型アウディA3に続いて採用した。
新型のボディサイズは、全長4659mm、全幅1814mm、ホイールベース2686mm。現行型と比較すると、90mm長く、45mmワイド。とくに、ホイールベースは108mmも延ばされており、室内空間の拡大が図られた。
エンジンは、ガソリンとディーゼルの合計8ユニット。中でも、1.6リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」は、最大出力110psを引き出す。フォルクスワーゲンの「ブルーモーション」に相当する「グリーンライン」仕様の場合、欧州複合モード燃費29.4km/リットル、CO2排出量89g/kmという優れた環境性能を実現する。
シュコダは今回、新型オクタビアの生産を、ロシアでも開始。ロシア大手のGAZグループと協力し、GAZグループの工場で組み立て、ロシア市場に出荷される。
シュコダにとって、ロシアは重要な市場。2012年は、販売新記録の9万9100台を売り上げた。2013年1‐5月では、3万3700台を販売している。