6月25日、米国コロラド州において、公式練習走行で幕を開けた「第91回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。ホンダ『NSX』のモンスターマシンが事故を起こし、リタイアとなったことが分かった。
これは6月25日、米国ミシガン州に本拠を置く「LOVEFAB」が公式Facebookページで明らかにしたもの。同社は2003年に設立されたファクトリーショップで、ホンダ車のチューニングを得意とする。
そんなLOVEFABが手がけたのが、ホンダNSXのパイクスピーク仕様。同レースの最高峰、改造無制限クラスにエントリーするにあたって、1991年式のNSXをベースに、大幅な改造が施された。
そのハイライトが、ギャレット製のターボチャージャー2個が装備されたエンジン。このエンジンは、GMのシボレー『コルベット』用のV8エンジンがベースとなっており、最大出力は850psレベルを絞り出す。
また、フルカーボンファイバー製ボディにより、車両重量は1トンを切る軽量さを実現。リアには、強力なダウンフォースを得る大型ウィングを装備。フロントにも空力パーツが装備され、NSXの面影は少ない雰囲気。
6月25日、LOVEFAB代表のCody Loveland選手がドライブするこのNSXが、パイクスピークの公式練習走行でクラッシュ。マシンは大きなダメージを負った。幸いにも、ドライバーは無事。LOVEFABは、「明日の予選までにマシンを修復できないため、残念ながらリタイアを決めた」と、公式Facebookページでコメントしている。