ボーイング、FAAより787のナビゲーション・パフォーマンスの認可を受ける

航空 企業動向
ボーイング787
ボーイング787 全 2 枚 拡大写真

ボーイングは6月26日、FAA(アメリカ連邦航空局)から、787編成におけるRNP AR(Required Navigation Performance - Authorization Required:リクワイアード・ナビゲーション・パフォーマンス)の認可を受けたことを公表した。

RNP ARを使って飛行する運用者は、ナビゲーション・システムをGPSベースのグローバル・ナビゲーション・サテライト・システムと同時に使用することで、規定されたルートを正確にたどり、燃料の燃焼や排気、空港の渋滞を極度に減らすことができる。

「この認可は787の燃料消費を最小限にとどめることを、ボーイングの顧客に実現する。軌道周回するRNP APの運用認可により、市場において顧客にアドバンテージを与えるだろう」

「長期的には、全ての航空産業関係者はRNPを通して効率よく運用されることで、さらなる航空機の燃料を節減するという恩恵を受けることとなる。世界規模の空の渋滞は改善され、CO2のフットプリントは削減される」とボーイングの商用航空サービスデジタル航空、エアスペース・プログラムのディレクター、マイク・カフリッシュ氏は語った。

この制御の認可を受ける為に、飛行機運用者は以下の項目を満たすことが必要となる。

・10分の1海里以下の誤差を持つGPS航法装置
・飛行クルーと要員のトレーニングが確立されていること
・計画されたルートと日時における広大なGPSカバレッジを保証する機能(RNP機能予測)
・飛行クルーの運用手順
・RNPナビゲーションのチャートとデータベースが正確で、現行であることを保証する機能(ナビゲーション・データベースの確認)

ボーイングのRNP APアプリケーション・サービスは、次世代737、ボーイング・ビジネスジェット、777においてすでに利用可能である。

《河村兵衛》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. デリカミニが一晩で別物に! プロ施工3ウェイ+サブウーファーの実力[car audio newcomer]by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST
  3. 2031馬力をMTで操る!? 世界に1台のハイパーカー『ヴェノムF5』が爆誕
  4. Z世代に人気、ヤマハ『ファッジオ』がまもなく上陸…2025年上期のモーターサイクル記事ベスト5
  5. 【アウディ A3 新型試乗】アウディらしい闊達なスポーティさが持ち味…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る