【パイクスピーク13】三菱・増岡選手「2位という結果は正直悔しい」

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三菱・増岡浩選手とグレッグ・トレーシー選手
三菱・増岡浩選手とグレッグ・トレーシー選手 全 3 枚 拡大写真

米コロラド州で開催中のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは6月30日、レース決勝が行われ、三菱『MiEV Evolution II』の増岡浩選手がEVクラス2位、同じくグレッグ・トレーシー選手が3位となった。

予選や練習走行でのタイムからEVクラスの優勝は確実と思われていた三菱だが、走行直前に降った強い雨が計画を大幅に狂わせることになる。三菱は今年から装着が許されるようになったスリックタイヤを装着してテストを重ねてきたが、EVクラスのスタートを前にそれまで何とか我慢していた曇り空がついに泣き出し、パイクスピークの全長約20kmのコースの大部分広い範囲でウェットコンディションに。

三菱はタイヤを雨にも対応できるセミスリックタイプに履き替えたが、雨は予想以上に強く十分なグリップ力が発揮されなかった。増岡、トレーシー両選手は非常に難しい路面コンディションにも関わらず素晴らしい走りをみせたが、タイムは思ったほど伸びず惜しくもEVクラスの優勝を逃した。

2年連続でEVクラス2位となった増岡選手は「優勝を目指して1年間努力を続けてきたので、2 位という結果は正直悔しい。EVクラスのスタート直前に降った雨はかなり強く路面は予想以上に滑った。レースでもテストでもウェット路面で走った経験がなかったので、どれだけ攻め込んでいけるのかがわからず苦労した。しかし、今回のレースで新たな課題が見つかったので、今回の経験を今後に生かしたいと思う」と、レースをふり返った。

四輪初チャレンジながらEVクラス3位を得たトレーシー選手は「勝てると思っていたレースだけに残念。コースは普通に走るのも難しいほどよく滑り、何度か危ない局面もあった。自分もチームもウェット路面での経験があまりなく、それが今回の3位という結果になってしまった。とても残念だが得られたものも多く、チャンスがあればまたこのマシンでレースに出たいと思う」と語った。

《纐纈敏也@DAYS》

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