パテントリザルトは、米国における燃料電池分野について、参入企業の競争力に関する調査を実施し、その結果を発表した。
今回の調査は2011年7月に実施した調査に続くもので、1980年から2013年5月末までに米国特許商標庁で公開された燃料電池関連の特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」による評価を実施。特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計した。
集計の結果、1位ゼネラルモーターズ(GM)、2位トヨタ自動車、3位ホンダ、4位パナソニックとなり、前回に続き、日本企業が上位5社中に3社ランクイン。また5位にはサムスンSDIがランクインした。
1位のGMは、「燃料電池システムの耐腐食性を向上させると共に効率的に動作させるための技術」などについて、注目度の高い特許が見られると評価。
2位のトヨタ自動車は、2000年代前半から2008年ごろにかけて出願件数を大きく伸ばした。注目度の高い特許には、「燃料電池用燃料補給システム」などが挙げられている。
GMとの提携を発表した3位のホンダは、2000年代前半から米国において積極的に出願をしており、「燃料電池からの水素漏れを防ぐための技術」などについて、注目度の高い技術が見られる、としている。