建設コンサルタントの日本工営は7月4日、モンゴルの石炭輸送用貨物鉄道の建設計画について、国営モンゴル鉄道とコンサルタント業務契約を締結したと発表した。契約金額は約17億円。
今回契約したのは、モンゴルが建設を計画している鉄道路線のうち、モンゴル中南部に位置するタバントルゴイ炭田から西部のチョイバルサンまでを結ぶ路線など全長1600kmのコンサルタント業務。モンゴルが事前に実施している測量調査や土木調査、環境調査の評価、概略設計などを行う。
モンゴルは世界最大級の石炭鉱山や銅金鉱山などを有し、鉱物資源を主な輸出品目としているが、産出された資源のほとんどを中国向けに輸出していることから、輸出先多様化のための交通ルートの整備が課題となっている。
チョイバルサンはロシアのシベリア鉄道につながる支線が国境を越えて伸びており、これと接続することにより中国を経由せず日本海などに抜ける鉄道ルートが構築されることになる。