【マツダ CX-5 XD Lパッケージ 試乗】装備の充実度も嬉しいディーゼル搭載車…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ CX-5 XD Lパッケージ
マツダ CX-5 XD Lパッケージ 全 7 枚 拡大写真

汚れる前にと、受け取るや否や試乗車にカメラを向けた。すると電子ビューファインダーの小さな画面でもわかるほど、鮮やかでハイライトも綺麗なボディ色に「おや!?」と思った。

『アテンザ』で開発されたこだわりの新色「ソウルレッドプレミアムメタリック」が、現在は『CX-5』にも設定されるようになっている。

XD(クロス・ディー)Lパッケージは新規設定グレードで、本革シートを標準装備とし、ガラスサンルーフが選択可能。いずれも“贅沢”ではなく“充実”と考え、あってもいいアイテムだ。ほかに厚めの低音が印象的なBOSEサウンドシステム+9スピーカー、運転席10ウェイパワーシート、シートヒーター(前2席)や、衝突軽減ブレーキやAT誤発進抑制制御といった機能も搭載する。

パワーユニットは、2.2リットルディーゼルターボ(175ps/42.8kg-m)+6速AT、いわゆる最新のフルSKYACTIVだ。試乗車は2WD車で、同仕様のAWD車より90kg軽量なため、軽々と走り出す点が印象的。ただし最新の『アテンザ』を知ったあとでは、室内に届くメカ音の種類と音量が幾分か多め(大きめ)に感じる。また標準装着の19インチホイール&タイヤも多少、ドライバビリティへの影響を実感。メーカーセットオプションの一覧表によれば、レスオプションで17インチでの注文も可能としているようだから、乗り心地重視派は検討してみてもいいかも知れない。

とはいえ『アテンザ』のセダンと較べると、全幅は同じ1840mmながら、ホイールベースは130mm、全長は320mmも短いから、最小回転半径はスペック上わずか0.1mの差ながら、取り回し、扱いやすさでは格段の差を実感する。細かなシボでサラッとした感触のステアリングホイールも(『アテンザ』のそれより)いい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る