気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年7月16日付
●中国成長7.5%に鈍化、4~6月期、輸出、投資が不振 (読売・1面)
●TPP日本、23日交渉入り、マレーシア会合始まる (読売・1面)
●東電用地買収に裏金疑惑、青森の核燃料中間貯蔵施設、西松建設、2億円肩代わり(朝日・1面)
●日産低価格車インドへGOダットサンブランド(朝日・5面)
●軽二輪の販売好調、低価格化、新車攻勢 (産経・9面)
●夏のボーナス,車など25業種プラス本社最終集計 (日経・9面)
●マツダ、HV年内発売「アクセラ」搭載国内で(日経・9面)
●リチウムイオン電池,出力や蓄電容量の向上(日経・11面)
ひとくちコメント
「高成長が期待されるインド市場でダットサンを投入して顧客の期待に応えたい」。日産自動車のカルロス・ゴーン社長がインドのニューデリー近郊のグルガオンで記者会見し、2014年初頭から投入するインド向けの新型ダットサンの1号車モデルを初めて披露したという。
きょうの読売と東京を除く、朝日、毎日、産経、日経の各紙が報じている。それによると、インドに投入するモデルは、日産の「マーチ」よりもやや小型の5ドアハッチバックタイプで、排気量は1200CCの5速マニュアル車という。販売価格は先行するスズキなどに対抗するために40万ルピー(66万円)以下に設定する予定としている。
日産は成長著しいインドをはじめ、ロシア、インドネシア、南アフリカなどの新興国市場では「ダットサン」のブランドを復活させて攻略する計画だ。
きょうの各紙には「中国成長7.5%に鈍化」(読売)などと、日産にとって主戦場の中国経済が鈍化している報道が際立っている。それを見越してなのか、インドではゴーン社長自身が半年も先に発売する新型車をお披露目するという力の入れようだ。