エボニック、金属・樹脂複合部品の接着剤がメルセデス Aクラスに採用

自動車 ビジネス 企業動向
ベスタメルト
ベスタメルト 全 2 枚 拡大写真

ドイツのエボニック・インダストリーズが開発した反応性共重合ナイロンパウダー「ベスタメルト」が、メルセデス・ベンツの量産モデル「Aクラス」のクロスカービームに採用された。

【画像全2枚】

アルミニウムに均一に塗布されたベスタメルトは、AクラスのAピラー、ダッシュボード、ステアリングホイールからグローブボックスまでを強固に接合する。

従来の部品は金属に溶接するか、ねじ止めによって固定されており、重量がかさむ課題があった。ベスタメルトによって部品を接合する技術では、溶融接着に基づいた射出成型プロセスによって金属とガラス強化繊維を安定して強力に接合することにより、従来に比べ最大20%の軽量化を実現する。

EUでは2015年までに、すべての自動車の二酸化炭素の排出量を大幅に削減するよう要求されているが、金属をプラスチックに置換することにより、軽量化目標を達成することが可能となる。自動車の軽量化により消費する燃料が減るため、二酸化炭素の排出量が削減される。

日本ではこのベスタメルトをエボニックのグループ会社である、ダイセル・エボニックが輸入販売し、自動車用途のほか、機械製造、建設などの様々な産業分野での展開を視野に入れている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. xEV時代の“痒いところに手が届く”サプライチェーンとは、名古屋大・山本教授が長瀬産業の最新ソリューションを解説PR
  2. 5000万円超えの「911」、F.A.ポルシェ生誕90年記念の『911 GT3』発表…世界90台限定
  3. NSXのエンジン内部もアプリで見れる! シミュレータアプリ「Trans4motor R」配信開始
  4. 最新機種の“魅力”を解剖! カロッツェリアの「モニターレス機」なら、スマホを便利に使い倒せる![メインユニット最前線]
  5. 今後はアウディの定番か…開発中の『Q4 e-tron』新型、湾曲ディスプレイを激写!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る