SGホールディングス、プノンペンに拠点を開設…ベトナム-カンボジア-タイ間のトラック輸送網を構築

エマージング・マーケット 東南アジア

SGホールディングスグループの海外事業統括会社SGホールディングス・グローバルの佐川急便ベトナムは、カンボジアの首都プノンペン市内に同国初となる拠点を開設し、7月から業務を開始した。

ベトナム・カンボジア間の南部経済回廊(第2東西経済回廊)を利用したトラック輸送、カンボジア発の国際輸送需要の拡大を見越したもの。

カンボジアは、インドシナ半島南西に位置し、ベトナム・ラオス・タイにアクセスしやすい好立地なことから、これまでは同地域での物流経由地としての位置づけだった。最近では、チャイナプラスワンの生産拠点候補地として注目されており、日系企業の進出が加速し、既に130社を超えている。

佐川急便ベトナムはベトナム・カンボジア間のトラック輸送、海上輸送を一部地域で実施しているが、今回カンボジアに拠点を設け、物流に関する現地ライセンスを取得した。顧客に対してワンストップでサービスを提供することが可能となる。

SGホールディングス・グローバル独自の物流オペレーションの確立で、現地に進出している日系企業を中心に、きめ細やかで高品質な物流サービスを提供する。

また、現地は今後さらなるインフラ整備を通じた経済成長が見込まれており、近隣国との物流連携が重要となってくることが予想される。今後はタイの現地法人である佐川急便タイ・コンテナ・ディストリビューション・サービスとの連携強化も視野に、ベトナム~カンボジア~タイ間におけるトラック輸送のインフラ構築を検討する。

SGホールディングス・グローバルでは、10か国24拠点に展開するSGホールディングスグループ海外事業を統括しており、今回カンボジアの拠点を加え、国際物流のサービスを強化する。

《レスポンス編集部》

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