ペンゲラン石化施設、運転開始が更に延期 2017年末に、インフラ整備遅れが原因か

エマージング・マーケット 東南アジア
ペンゲラン石化施設、運転開始が更に延期 2017年末に、インフラ整備遅れが原因か
ペンゲラン石化施設、運転開始が更に延期 2017年末に、インフラ整備遅れが原因か 全 1 枚 拡大写真

国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)は7月30日、ジョホール州ペンゲランにおける石油精製・石油化学コンビナート(RAPID)の運転開始予定を更に延期し、2017年末にすると発表した。

声明によると、RAPIDの精油所が運転開始するのは2017年末の予定で、残りの関連施設は2018年に稼働する。ペトロナスの事業戦略に詳しい情報筋によると、延期の原因は水の供給などのインフラ整備や海外投資家からの提案に応えるのに追われているためだという。

当初は2016年の運転開始が見込まれていたが、ペトロナスは6月、開発予定地における住宅や墓地の移転や水道などのインフラ整備などに遅延が生じていることから2017年初めに完成を延期すると発表していた。年内着工を予定していたが、インフラ整備が遅れていることから来年3月になる見通しだという。最終投資決定(FID)は来年の第1四半期に行われる予定だ。

RAPIDは、総事業費約200億米ドルを見込む石油精製から石油化学までの一貫生産プロジェクト。2012年5月に起工式を行ない、ナジブ・ラザク首相は6年間で1,200億リンギの投資を誘致する見込みだと語っていた。第一期は2,428ヘクタールの土地で行われる。マラッカとトレンガヌ州ケルティのペトロナス石油化学コンプレックスよりも大きな規模となる。投資額は600億リンギで、1日の製油量は30万バレルとなる見込みだ。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 日産の小型SUV『キックス』新型、予約販売をブラジルで開始
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  6. バッテリーやe-Axle部品の素材として、住友ベークライトの樹脂材がメリットを発揮する理由とは?…人とくるまのテクノロジー展2025PR
  7. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  8. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
  9. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  10. 復活の『コブラ』販売へ、英ACカーズが米国市場に本格参入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る