NASCARはスプリントカップのシリーズが残り4戦を残すこととなり、ポストシーズンのレースへの進出が微妙なドライバー達の間で、必要とあらば敵をコースから押し出す手段も辞さないほど加熱していること。
先週のワトキンス・グレン・インターナショナルでのレースで、勝利したカイル・ブッシュに後方から迫っていたブラッド・ケセロウスキーが、誰よりも勝利を必要としているにも関わらず、公正なレースをしたのは興味深い点だった。
昨シーズンにチャンピオンとなったケセロウスキーは、同じワトキンス・グレンでブッシュをスピンさせ、自分は2位でフィニッシュし、ブッシュは7位でレースを終えることで、結果的にワイルドカードから外れた。
先週のレースで第14ラップにリタイアとなったジェフ・ゴードンの表情や、6ラップを残してマックス・パピスによってスピンさせられたマルコス・アンブロスが、ヘルメットを座席に叩きつけた様子はレースがさらに加熱している事を示している。ミシガンとブリストル、アトランタとリッチモンドで行われる残りの4レースでは、さらに激闘に拍車がかかるに違いない。