【新聞ウォッチ】三菱自、アウトランダーPHEVの生産再開、「汚名返上」ラストチャンス

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三菱・アウトランダー PHEV
三菱・アウトランダー PHEV 全 12 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年8月20日付

●米通商代表、TPP年内妥結「最優先」「日本の重要項目は理解」 (読売・2面)

●「ミライース」改良、最低価格74万5000円、ダイハツ (読売・8面)

●全日空、客室乗務員を正社員採用(朝日・1面)

●電池発熱PHV5か月ぶり生産、三菱自「海外で挽回」、企業風土改革カギ(毎日・7面)

●本紙主要120社アンケート、景気「拡大」92%、賃上げ15%のみ (産経・1面)

●川重「787」向け新工場、鉄道・二輪車にも重点、社長表明 (日経・11面)

●自動車安全を競う、夢の全自動運転、トヨタやVW、米で実験 (日経・12面)

●道路標識、英語表記に、国会周辺、外国人にわかりやすく (日経・31面)

ひとくちコメント

三菱自動車がプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」の生産を約5カ月ぶりに再開したという。当面、月2000台ペースで生産し、車載用リチウムイオン電池の供給量が拡大する10月以降は月4000台に高めるそうだ。

日経が8月19日朝刊で報じたのに続き、きょうの毎日なども「電池発熱PHV5か月ぶり生産」と取り上げている。

三菱自は車載リチウムイオン電池の製造時のミスによって発熱するなどのトラブルが発生したことから、3月27日に受注や生産を休止。原因を究明するとともに、リコール作業を生産拠点の名古屋製作所で実施してきたが、夏季休暇前にほぼ全ての対象車の作業を完了したという。

このため、再発防止策を講じるとともに、能力増強に向けて生産ラインを改修し、生産の再開に踏み切ったという。

「信頼回復にはなお時間がかかりそうだ」(日経)、「傷ついたブランドのハンディを背負いながら販売を立て直す道は険しい」(毎日)などと、厳しい指摘があるのも当然。一方で、アウトランダーPHEVの予約受注が日本や欧州で約1万8000台に積み上がっているという。

こうした根強いファンの期待を裏切らないためにも、今度こそはラストチャンスと肝に銘じて、「汚名返上」に全社員が一丸となって取り組むほかにはない。

《福田俊之》

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