マレーシアで200を超える非政府組織(NGO)が8月23日、クアラルンプール市内で環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加反対を訴え集会を開催した。ザ・スターなどが報じた。
ジャラン・トゥン・ラザク近くのレンバガ・タブン・ハジ(巡礼基金庁)から米国大使館に向けて行進した。NGO団体の意見や懸念、要求が考慮されない限りTPPを受け入れないと記した覚書を大使館の職員に手渡した。
行進に参加したのは、▽マレーシア社会党(PSM)▽ソリダリティ・アナク・ムダ・マレーシア(SAMM)▽銀行員労働組合(NUBE)▽マレーシア労働組合会議(MTUC)▽マレー経済行動委員会(MTEM)--など。
MTEMのモハマド・ニザル・マシャル最高責任者は、政府はTPPの第18回交渉が終了しており、すでに14項目について事実的に結論が出ているとコメント。最終的に合意に達した場合、それらの条件に従わなくてはいけなくなるとの見解を示した。
23日よりブルネイにおいてTPP交渉が行われており、NGO団体からは最終結論に至るのではとの懸念が出ているという。