首都圏クランバレーにおける大量高速輸送(MRT)システムの推進母体、財務省傘下のMRTコープは、MRT1号線(スンガイブロー-カジャン間)の残りの工事パッケージを来年半ばまでに発注する。「ニュー・ストレーツ・タイムズ」が報じた。
アズハル・アブドル・ハミド最高経営責任者(CEO)によると、残りのパッケージは▽立体駐車場の建設▽発光ダイオード(LED)ライト及び標識の設置▽事務所用の家具の導入▽地下駅のエレベーター及びエスカレーターの建設--など。工事の契約は質や安全性を確保するため入札価格が低い業者ではなく、最も適任と思われる業者に発注する方針だ。
スンガイブロー・カジャン線の建設コストについて、アズハルCEOは当初予定の230億リンギ以内となると明らかにした。コンサルタントなどの手数料や設計変更などのコストを合わせると300億リンギ以内となると見込んでいる。
MRTコープは6月までに210億リンギ規模となる85の工事パッケージを発注した。第1号線の工事を取得した企業は、▽サンウェイ▽ガダン・ホールディングス▽ムダジャヤ・コープ▽IJMコープ▽アハマドザキ・リソーシズ--など。現在工事の進捗状況は24%となっている。2017年7月の完成が見込まれている。