マレーシアのナジブ・ラザク首相は、9月3日付けで補助金付きのレギュラーガソリン「RON95」とディーゼル油の小売価格を1リットル当りそれぞれ20セン引き上げると発表した。
値上げ後の店頭価格は「RON95」が1リットル1.90リンギから2.10リンギとなり、ディーゼルは1リットル1.80リンギから2.00リンギとなった。各地のガソリンスタンドには値上げが行われる深夜0時を前に、多くの国民がガソリンを求めて長蛇の列を作った。
政府が進めている財政赤字削減に向けた政府補助金合理化プログラムの一環。今年度は燃料の補助金に248億リンギを割り当てていた。今回の値上げにより今年は11億リンギ、来年からは年間33億リンギの補助金削減につながる。政府は値上げ後も「RON95」で1リットル当たり63セン、ディーゼル油で80セン程度の補助金を負担を強いられることになる。