人材派遣会社のケリー・サービスは12日、2013/2014年版の雇用の見通しと給与に関する調査結果を発表。情報技術(IT)では技術労働者が不足していることから、昇給率が前年の16%から25%に急上昇したことが明らかになった。
一般の雇用市場における平均の昇給率は6%となっている。
ケリー・シンガポール&マレーシアのメリッサ・ノーマン社長は、前年比でIT技術者やエンジニアリングの求人広告は増加傾向にあると指摘。システム・アプリケーションや製品コンサルタント、ビジネス・インテリジェンス・コンサルタント、プログラム言語「Java」の開発者など人材の需要が強い状態が今後も続くと見込んでいる。
ITのみならずエンジニアリング、銀行及び金融、営業、マーケティングにおいて今後も深刻な人材不足が続くとの見解を示した。製造や通信、再生可能エネルギー、石油及びガスなどでも人材が不足していると指摘。何らかの対策を講じることが必要との見解を示した。