【ジャカルタモーターショー13】ミニバンからSUVへ、成長市場に変化の兆し

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JETRO発表資料より
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人口2億人を超える巨大市場、インドネシア。その中心で、モーターショーを目前に控えたジャカルタ市内を走行する車両に変化が起こっている。

トヨタ『アバンザ』、ダイハツ『セニア』といった小型ミニバン(MPV)が市場を席巻してきたインドネシアだが、ジャカルタを走るクルマに目を遣ると、微かだが確かな変化が見て取れる。

ホンダ『CR-V』、日産『ジューク』といった小型SUVが目につくようになっている。ジャカルタでは、日系自動車メーカーの存在感は圧倒的で、トヨタ『ヤリス』、ホンダ『ジャズ』、日産『マーチ』といった小型車から、小型ミニバン、ミニバンと、居住性重視のスペーシーな車両が多く存在する。中国都市部のように乗用セダンは相対的に少なく見え、走行車両ではセダンタイプの大半をタクシーが占めている。

また年々走行車両は新しく、綺麗になっている。エアロパーツの装着車両も間々確認できる。洗車をはじめとした、保有車両に対するアフタービジネスの勃興期に差し掛かっているようすを感じとる事ができる。

JETRO、インドネシア自動車工業会(GAIKINDO)によると、2012年のインドネシア国内新車販売台数は前年比24.8%増の111万6230台。3年連続で過去最高を更新したという。通年では初の100万台突破で特に乗用車は前年比29.9%増、商用車の同14.9%増に比べ大きく伸びた。

メーカー別のシェアは、首位がトヨタで40万5414台。続いてダイハツ16万2742台、三菱14万8918台、スズキ12万6577台。ホンダが6万9320台、日産6万7143台、日野、いすゞとなっている。これら日系メーカーの合計シェアは、95.3%。

2013年のインドネシア国内新車販売台数の見通しは、120万台で前年比7.5%増を見込む。

なお、インドネシア国内の自動車生産台数も増加している。2012年は前年比27.2%増の106万5557台。そのうち乗用車は約7割としている。

《土屋篤司》

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