【シトロエン C3エクスクルーシブ 試乗】車内を天国に変えるゼニスフロントウインドウ…諸星陽一

試乗記 輸入車
【シトロエン C3エクスクルーシブ 試乗】車内を天国に変えるゼニスフロントウインドウ…諸星陽一
【シトロエン C3エクスクルーシブ 試乗】車内を天国に変えるゼニスフロントウインドウ…諸星陽一 全 7 枚 拡大写真

シトロエンが10年ぶりに発表したオープンモデル『DS3カブリオレ』の試乗会場に、『C3エクスクルーシブ』が同席していた。独自のガラスルーフを採用するC3。カブリオレと乗り比べて見るのもおもしろいということで、借り出して新東名へと向かう。

秋晴れの正午前。快適に新東名を流しながら、ルーフ前方に伸ばされていたサンシェードに左手を伸ばしおもむろに後ろへスライドさせる。ゼニスフロントウインドウと呼ばれる広大なフロントウインドウから、暖かさを抱いた陽光が車内に射し込む。その刹那、空気の温度がブンと上がる。カブリオレとは異なる快適さがそこにある。サンルームのなかでくつろぐような感覚だ。真夏の刺すような太陽だとまた違う印象となるはずだが、優しさを持ち始めた秋の太陽はC3の車内を天国に変えてくれる。

光とともに風も手に入れるカブリオレと異なり、C3が手に入れられるのは光のみだが、風が光をスポイルすることがないのも強みだと言える。オープンカーは本格的になればなるほどガマンをしないといけない部分が多い、C3はそうしたガマンの部分をポイッとしてしまったクルマ。そのゆる~い感じが魅力でもある。

120馬力の1.6リットルエンジンに4速ATの組み合わせは、パワートレインとしてはごく普通のフィーリング。高速道路では入口から本線の流れに乗るまでの加速では、高回転を使うことになるが、流入してしまえばあとはのんびりと走れる。足まわりは柔らかくてしっかりとしたシトロエンらしいセッティングで高速道路はもちろん、ワインディングも気持ちよく走れる。

上級のエクスクルーシブで240万円、ベーシックなセダクションで210万円のプライス。セダクションでもアルミホイールやオーディオなどは標準。けっこう買い得感があるクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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