HUAWEI(ファーウェイ)はCEATECの冠スポンサーになるなど、力を入れている海外企業だ。ブースのほとんどは「Ascend」シリーズなど新型スマートフォンの展示だが、通信モジュールなど本来のネットワーク機器やデバイスなどの展示も行っている。
日本ではまだ一般的ではないが、アジアなどではバスやタクシーの中でWi-Fiが使えるようになっていることが少なくない。HUAWEIの車載用のWi-Fiアクセスポイントは、まさにその機能を実現する。日本発売予定はまだないとのことだが、3Gに対応しており、車内をWi-Fiホットスポットにする。3Gなどモバイル網が整備された日本では、あまりニーズはないかもしれないが、GSMなど2Gが一般的でスマートフォンもWi-Fi利用が重要なアジア市場ではポピュラーな製品だ。
もうひとつは、ODBコネクタに接続するデータロガーだ。2Gのモバイル通信が可能で、走行中のデータなどもリアルタイムで送信することができる。GPSも内蔵しているので、位置情報もとれるので、プローブカーなどはこれで簡単に実現できる。無線通信はGSMとのことだが、走行データならそほれど帯域を必要としないし、あちこち移動する車の場合、エリアの広い2Gのほうが都合がよい。こちらも日本での発売は未定だ。
なお、先頃発表されたアウディ『A3』にもWi-Fiスポット機能が搭載された。日本はスマートフォンがどこでもつながるので、ニーズはないという意見もあるかと思うが、IoT、ビッグデータ、次世代カーテレマティクスといった分野を考えると、車ごとの車内Wi-Fiの可能性も注目したい。