気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年10月4日付
●ダイハツ「タント」全面改良、自動ブレーキ搭載 (読売・8面)
●コインパーキング「最大料金」ご用心!説明不十分改善要望、国民生活センター(読売・37面)
●フタバ産業 中国公務員へ贈賄 元専務に罰金50万円 (朝日・38面)
●新型軽デザイン、日産と三菱発表 (毎日・7面)
●社説、高速の跨道橋、撤去も視野に総点検急げ (産経・2面)
●三井正則・ダイハツ社長に聞く、軽の税優遇問題視は変な話 (産経・11面)
●住商、イラク自動車販売に出資(産経・11面)
●車、環境性能で課税、保有税で総務省案、軽や高級車増税も (日経・5面)
●京都工場で火災、ライン一時停止、三菱自(日経・11面)
●ルノー・日産、国際提携の舞台裏、生き残りへ規模求め、元トップ2人に聞く (日経・13面)
●マツダ、中国販売34%増、9月SUV好調 (日経・13面)
●松屋銀座と日産,国内で初公開、新NYタクシー、公道走行も披露 (日経・37面)
ひとくちコメント
人事の話では「適材適所」という言葉があるが、経団連が珍しくそのポストにふさわしい人物を起用するようだ。
2020年の東京五輪で活躍できる選手を育てて、メダルラッシュにつなげるため、経団連は、新たに「スポーツ推進委員会」を発足させる方針だが、その委員長にはトヨタ自動車の豊田章男社長を起用する方針で調整しているという。
10月3日付の読売夕刊が1面で報じたもので、11月11日の理事会で正式決定する。新たに発足する委員会では、リーマン・ショック後に休廃部が相次いでいる企業スポーツを再び活性化し、次世代のスポーツ選手を育成するために、主に資金面でサポートするのが狙い。つまり、選手の「筋力」を強化するために、経団連の中でトヨタのような “金力”のある企業が支援するというわけだ。
トヨタの社長に就任して5年目の豊田章男氏は、最近よく「きょう明日の稼ぎにつながることはそれぞれの副社長に任せ、僕は『あさって』を考える」と口にする。あさってとは、ピントがずれているという表現にも使われるが、豊田社長の「あさって」とは、日本がもっと元気になるためのシナリオを描き始めるということらしい。
豊田氏自身も、慶大時代はホッケーの日本代表選手として活躍したスポーツマン。本社の社長室には今でもホッケーに使う「スティック」が置いてあるほどだ。しかも、自らハンドルを握る自動車レースにしても「競技は参加するだけではなく、常に順位にこだわる」というのが信条。その意味では7年後の東京五輪をサポートする任務は打って付けのようだ。