【新聞ウォッチ】日本の「成人力」世界一、IT活用能力は10位

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年10月9日付

●TPP大筋合意できず、首脳声明、年内妥結は確認(読売・1面)

●暴力団融資、みずほ銀元頭取も把握、現会長・頭取にも資料(読売・1面)

●ヒッグス粒子2氏にノーベル賞(朝日・1面)

●車周辺の映像ゆがみなく鮮明、富士通、新技術開発 (朝日・8面)

●電動バイク市場は地球、リスク恐れず国内シェア4割 (朝日・9面)

●「大人の学力」日本トップ、OECD調査、読解と数値的思考(毎日・1面)

●インド新車販売8%減 4~9月、燃料代上昇続く (日経・7面)

●車の安全技術競う、ITS世界会議, 14日開幕、ホンダが自動運転車、マツダ、通信で衝突防止 (日経・9面)

●日本車、中国販売が急増、9月新車効果、ホンダ2倍 (日経・11面)

ひとくちコメント

日本が世界一になったのは誇らしいが、「成人力」と言われても、どんなことなのか、よくわからない人も少なくないだろう。とにかく、経済協力開発機構(OECD)が実施した成人力調査によると、日本は3分野のうち、「読解力」「数的思考力」の2分野で平均点が1位となったという。

この調査は、OECDが24か国の16~65歳の男女を対象に2012年に初めて行ったもので、 仕事や日常生活で必要とされる能力の習熟度を「読解力」「数的思考力」、「ITを活用した問題解決能力」の3分野で調べた。このうち、日本は「読解力」「数的思考力」の2分野で参加国中1位の好成績。ただし、「ITを活用した問題解決能力」は10位で、年齢別では16~24歳では14位にとどまったそうだ。

きょうの各紙にも「日本『成人力』世界で突出」(産経)、「『大人の学力』日本トップ」(毎日)などと、大きく取り上げている。調査の結果について、読売は「日本は上位と下位の差や、職業や学歴による差が小さく、幅広い層で高い能力を示した。中高年が好成績だったのも特徴で、文部科学省は戦後の『義務教育の成果』」と分析する」と伝えている。

それにしても、成人力が世界一の隣の記事は、暴力団融資問題で深々と頭を下げるみずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長の写真が大きく掲載されている。経営トップが不適切な融資を知りながら2年以上も放置し、最初は「知らなかった」という説明にも二転三転。銀行の 日常業務で「うそ」を繰り返すことも必要とされる能力の「成人力」というのであれば、実に情けない。

《福田俊之》

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