古野電気、準天頂衛星システムや「グロナス」も受信可能なマルチGNSSタイミングモジュールを開発

宇宙 企業動向
古野電気、マルチGNSSタイミングモジュール「GT-87」を開発
古野電気、マルチGNSSタイミングモジュール「GT-87」を開発 全 1 枚 拡大写真

古野電気は、第4世代通信規格「LTE-アドバンスド」の小型基地局などに適したマルチGNSSタイミングモジュール「GT-87」を開発したと発表した。2014年2月から販売開始する。

「GT-87」は、米国のGPS測位衛星と静止衛星による位置補正システム「SBAS」に対応する従来機種「GT-85」と異なり、日本の準天頂衛星システム(QZSS)やロシアの全地球航法衛星システム「グロナス」も同時に受信可能な、マルチGNSSタイミングモジュール。視野内衛星数がGPS単独測位に比べて約2倍に増加しているため、UTC(協定世界時)に同期した正確な時刻情報とタイムパルス(1PPS)の出力について、世界トップクラスの捕捉衛星数によって安定した運用ができると、している。

また「GT-87」ではタイムパルスと連動して、周波数可変(4kHz~40MHz)のクロック出力が可能。同社のタイミングモジュールはこれまで、日本全国に設置されている地震計ネットワークや送電線保守システムなどに活用されてきたが、今後は海外を含むインフラネットワークの保守運用など幅広い需要に対応していく方針。

ロシアの全地球航法衛星システム「グロナス」への対応が不要なユーザー向けには、基本仕様を共通とするGPSタイミングモジュール「GT-86」を提供する。「GT-86」は、「GT-87」と同様、アンチ・ジャミング機能(妨害波対策)や、耐マルチパス機能(反射波対策)を搭載し、ノイズ除去性能を従来機種に比べて向上させた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る