【新聞ウォッチ】ヤマト運輸、「クール宅急便」の荷物を常温で仕分け

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年10月25日付

●ルネサス再建多難、米韓との競争激化、車用マイコンで巻き返し (読売・8面)

●連合ベア1%以上要求、5年ぶり産業界慎重論も (読売・9面)

●クール便常温で仕分け、ヤマト運輸、8月、荷物27度に(朝日・1面)

●輸出「持ち直し」消える、月例経済報告、下方修正、2か月影続く (朝日・8面)

●キティちゃんと走る、三菱自「ミラージュ」特別仕様車(朝日・10面)

●三菱自の営業益過去最高508億円、9月中間連結予想(毎日・8面)

●リヤカー着脱電動自転車、ヤマハ発、配送ビジネス向け (東京・7面)

●日産、新SUV12月発売、エクストレイル部品共通第一弾(日経・14面)

ひとくちコメント

1面のトップに掲載される記事は、その日のイチ押しのニュースだが、きょうの各紙をみると、すべて異なった記事を取り上げている。その中でも、朝日の「クール便常温で仕分け」という記事には、いささか驚いた。

それによると、宅配便最大手ヤマト運輸の東京都内にある複数の営業所が、「クール宅急便」で預かった荷物を外気と同じ環境で仕分けていたというのである。

現場をよく知るヤマトの関係者が撮影した動画を、朝日に提供したことで判明。保冷用コンテナが開けっ放しになったまま、作業員が仕分けをする様子が収められている。「冷蔵」と書かれたシールが貼られた荷物がコンテナ外に置かれたままになっている場面もあるそうだ。

ヤマトでは「食品の安全にも関わり極めて不適切」として、基本ルールを徹底するよう全社員に通知するとともに、実態の調査を始めたという。

先日、阪急阪神ホテルズでは冷凍保存した食材を「鮮魚のムニエル」などとメニューを “偽装”した問題が発覚したが、今回のヤマトでは、「冷凍」や「冷蔵」と書かれたシールが貼られた荷物がクール保存せずに放置されていたままになっていたという。

宅配便といえば,毎週決まって届くはずの週刊誌が1週間も遅れて配達されたこともあった。煩雑な仕分けはわかるが、1週間遅れの週刊誌は賞味期限切れである。

阪神阪急ホテルでは「偽装ではなく誤表示だった」と社長が言い訳しているが、表に出なければ、裏で何をやってもわからないということでは開いた口が塞がらない。コストカットの弊害がモラルの低下につながるようでは信頼関係を保つことはできない。

《福田俊之》

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