『ハッブル』『スピッツァー』『チャンドラ』宇宙望遠鏡3機共同で宇宙の深遠を観測

宇宙 科学
フロンティアフィールドプログラムがターゲットとする銀河団
フロンティアフィールドプログラムがターゲットとする銀河団 全 1 枚 拡大写真

NASAは、重力レンズの効果を利用して、宇宙望遠鏡単体ではこれまで観測してたものよりも100倍暗い銀河の観測を可能にする宇宙望遠鏡3機の共同観測計画「フロンティアフィールド」プログラムを開始すると発表した。

ハッブル宇宙望遠鏡、スピッツァー宇宙望遠鏡、チャンドラX線観測衛星の3チームは、今後3年間共同で、重力レンズと呼ばれる効果を利用し、6つの巨大銀河団の中心とその背後も観測する。銀河団は、最も巨大な物質の集合であり、重力レンズによって遠くの銀河を明るく拡大することができるためこうした観測が可能になった。

最初に観測するのは、「パンドラ銀河団」の名で知られる「Abell2744」だ。この巨大銀河団は、350万年に少なくとも4つの異なる小さな銀河団が衝突して出現したと考えられている。

ハッブル、スピッツァー宇宙望遠鏡のデータを組み合わせれば、銀河の距離と質量をこれまで各宇宙望遠鏡が単独で観測していたものより正確に計測できるという。チャンドラX線観測衛星は、銀河団の質量と重力レンズの強さを測り、巨大ブラックホールの背後にある銀河の存在を確認する役割を担うとしている。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  4. 鋭意開発中、ブリッドがプロトタイプシートを公開へ…オートメッセ in 愛知 2025
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る