『ハッブル』『スピッツァー』『チャンドラ』宇宙望遠鏡3機共同で宇宙の深遠を観測

宇宙 科学
フロンティアフィールドプログラムがターゲットとする銀河団
フロンティアフィールドプログラムがターゲットとする銀河団 全 1 枚 拡大写真

NASAは、重力レンズの効果を利用して、宇宙望遠鏡単体ではこれまで観測してたものよりも100倍暗い銀河の観測を可能にする宇宙望遠鏡3機の共同観測計画「フロンティアフィールド」プログラムを開始すると発表した。

ハッブル宇宙望遠鏡、スピッツァー宇宙望遠鏡、チャンドラX線観測衛星の3チームは、今後3年間共同で、重力レンズと呼ばれる効果を利用し、6つの巨大銀河団の中心とその背後も観測する。銀河団は、最も巨大な物質の集合であり、重力レンズによって遠くの銀河を明るく拡大することができるためこうした観測が可能になった。

最初に観測するのは、「パンドラ銀河団」の名で知られる「Abell2744」だ。この巨大銀河団は、350万年に少なくとも4つの異なる小さな銀河団が衝突して出現したと考えられている。

ハッブル、スピッツァー宇宙望遠鏡のデータを組み合わせれば、銀河の距離と質量をこれまで各宇宙望遠鏡が単独で観測していたものより正確に計測できるという。チャンドラX線観測衛星は、銀河団の質量と重力レンズの強さを測り、巨大ブラックホールの背後にある銀河の存在を確認する役割を担うとしている。

《秋山 文野》

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