ホンダが31日発表した新型『オデッセイ』。新型モデルでは、現在主流のミニバンには必須のアイテムとなる“スライドドア”の採用に加えて、3列目シートでは3人乗車を可能とした。
新型オデッセイの3列目シートは、従来モデルでは2名乗車であったが、3名乗車が可能。シートタイプは、2列目をキャプテンシートとした7人乗りと、2列目を3人がけとした8人乗りを用意する。
また、3列目シートは現行ステップワゴンと同じ機構を使って床下に収納可能、シートをたたむと広大なラゲッジスペースが登場。さらに、7人乗り仕様では2列目シートにロングスライドモードを用意し、3列目シート格納時には2列目シートを目一杯下げるとゆったりとしたスペースが誕生する。
新型オデッセイの開発を担当した本田技術研究所の山岸和則氏は「先代モデルでは3列目シートに段差がついていて、シートも薄くて固く、ニークリアランスも狭かったとこともありまして、“緊急用というのはわかるが、もうちょっと何とかしてほしい”との声がありました」と話す。
新しい3列目シートに関して、山岸氏「現行のステップワゴンで好評の3列目シートの機構をそのまま継承していて、使い方などもほぼ一緒です。3列目シートの使い方に関しては、ユーザーの方は普段はほとんど使っておらず、お盆休みなどにしか稼働していないということで、新型オデッセイにおいては、一般的な跳ね上げ式ではなく完全に収納できるタイプを採用しました」と話した。