みんなの元気をすこしずつもらってパワーにするのはアニメ「ドラゴンボール」の「元気玉」だが、自動車レースでもそれが可能になるようだ。
東京モーターショーで開催されたFomula Eの概要説明発表会で、Formula E Holdingsのアルベルト・ロンゴ氏は「オールEVによって行われるFormula Eは、次世代のスポーツ・エンターテインメントであり若い世代を取り込むためツールを用意した」という。
そのツールとは、ひとつはリアルタイムのライブゲームだ。競技中のドライバーとオンラインでゲーム対戦ができるようになる。もうひとつは、ドライバーを応援するソーシャルメディア(SNS)のメッセージが溜まると、レギュレーションで決められているMAXパワーを増やすことができるPushToPassボタンが有効になるというしくみだ。
このようなインタラクティブ(対話的)によって、レースと観戦者の一体感を増し、若い世代にアピールする。
Formula Eは公道を利用して行われるが、ロンゴ氏は、将来的には日本でも開催できればよいと思っていると述べる。この点について発表会終了後に聞いてみたところ、具体的には教えることはできないが、すでに日本の地方自治体と接触、交渉は行っており、その回数は10数回に及ぶという。今後の動きに期待したい。