【東京モーターショー13】NSK、FFハイブリッド車用変速機の改良を展示

自動車 ニューモデル モーターショー
変速機カットモデル
変速機カットモデル 全 3 枚 拡大写真

東京モーターショー13のNSKブースでは、FFハイブリッド車用変速機の燃費を改善するための改良を展示した。

改良点は、遊星歯車のサンギヤの外周にあるベアリングのボールリテーナーだ。変速機の左右にモーターと発電機が設けられ、中央部に2セットの遊星歯車機構がある。それぞれの遊星歯車機構のサンギヤの外周には大径のベアリングがあり、ベアリングのボールを保持する黒色環状のボールリテーナが設けられている。

このボールリテーナーの隣接するボール間の接続部分は、従来では、質量を減らすために大きく抉られていたが、今回はその抉りを最小限に小さくして、ボールリテーナーの側面を滑らかな形状に変更した。

その理由は、ボールリテーナーは変速機のオイルの中に浸かっている、所謂オイルバス状態になっていて、ボールリテーナーが回転すると、オイルを掻き回すことになり、動力損失が増加していた。そこで、質量には目をつぶってオイルの撹拌抵抗を減らすため、ボールとボールの間の連結部の抉りを小さくした。

この改良によりFFハイブリッド車用変速機の効率が向上し、燃費改善につながるという。こんな小さな部分の改良の積み重ねで、自動車の性能が向上してゆく。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る