【東京モーターショー13】NSK、FFハイブリッド車用変速機の改良を展示

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変速機カットモデル
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東京モーターショー13のNSKブースでは、FFハイブリッド車用変速機の燃費を改善するための改良を展示した。

改良点は、遊星歯車のサンギヤの外周にあるベアリングのボールリテーナーだ。変速機の左右にモーターと発電機が設けられ、中央部に2セットの遊星歯車機構がある。それぞれの遊星歯車機構のサンギヤの外周には大径のベアリングがあり、ベアリングのボールを保持する黒色環状のボールリテーナが設けられている。

このボールリテーナーの隣接するボール間の接続部分は、従来では、質量を減らすために大きく抉られていたが、今回はその抉りを最小限に小さくして、ボールリテーナーの側面を滑らかな形状に変更した。

その理由は、ボールリテーナーは変速機のオイルの中に浸かっている、所謂オイルバス状態になっていて、ボールリテーナーが回転すると、オイルを掻き回すことになり、動力損失が増加していた。そこで、質量には目をつぶってオイルの撹拌抵抗を減らすため、ボールとボールの間の連結部の抉りを小さくした。

この改良によりFFハイブリッド車用変速機の効率が向上し、燃費改善につながるという。こんな小さな部分の改良の積み重ねで、自動車の性能が向上してゆく。

《山内 博》

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