最近の過激化するマレー・イスラム右派の言動について、野党・国民幸福党(KITA)のザイド・イブラヒム党首は、「マレー人が力を持ちすぎ、頭がどうかしてしまったのではないかと思う」と苦言を呈した。
同氏は元与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)所属議員で、アブドラ・バダウィ前首相政権下で首相府相を務めた経験がある。
英字紙「マレー・メイル」に掲載された寄稿の中でザイド氏は、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の機関紙「ウトゥサン・マレーシア」が政治や経済でのマレー権益が脅かされ弱体化していると再三主張していることに反論し、むしろマレー人の力はここ数年強化され続け、今や力をもちすぎたと指摘。「力を持ちすぎた人のみが UMNOやウトゥサン・マレーシア(UMNOのマレー語機関紙)流の(独善的な)やり方で振る舞うことになる。彼らにとって賢明かつ合理的であるという考え方は不合理かつ弱いということを意味する」と述べ、力を得たことで理性を失っていると指摘した。