途上国からの不正な資金流出を調べている米民間研究機関グローバル・フィナンシャル・インテグリティー(GFI、本部・ワシントン)は最新の年次報告を公表した。マレーシア・クロニクルが報じている。
マレーシアからの2011年の流出は541.8億米ドルだという。脱税、犯罪、汚職が不正な資金流出を構成している。マレーシア政府はGFI発表には動機があるとして数字を無視しているが、バトゥ・ティアン選挙区選出のチュア議員は「隠ぺいと変わらない」と批判した。
2011年の流出額は、ロシアが1,911.4億米ドル、中国が1,513.5億米ドル、インドが849.3億米ドルでマレーシアが4位。2002年から11年の合計では中国からの流出が最大。
GFIの発表について、ケダ州首相のムクリズ・マハティール氏は副通産相時代「GFIの数字に踊らされる必要はない」と一蹴している。GFIはフォード財団などから資金提供を受けている。