【トヨタ ハリアー 試乗】18インチモデルは乗り心地もハンドリングもよし…諸星陽一

試乗記 国産車
トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアー 全 4 枚 拡大写真

かつてはレクサス『RX』のトヨタブランド版であった『ハリアー』だが、この3代目からはレクサスRXとの関係はなくなり、プラットホームも『RAV4』と共通のものに改められた。ガソリンエンジンモデルは2.0リットルエンジンのみとなった。

151馬力/19.7kgmのエンジンは1.5トン級のボディを走らせるにはちょっと力不足だ。世界的な潮流がダウンサイジングにあると言っても、以前の2.4リットルエンジンより低い出力やトルクを受け入れるのはやはり難しい。試乗したのが富士スピードウエイ周辺というアップダウンの激しいコースだっただけに余計にこうした感じを受けたということもある。高速道路を中心としたドライブならば、とくに不具合を感じることはないだろう。

足まわりはしっかりとしたもので、動きもいい。車高が高いのでそれなりにロールはあるのだが、安定感は損なわれない。じつは225/65R17と235/55R18の2種のタイヤに試乗したのだが、なんと乗り心地がよかったのは18インチタイヤのほう。普通は17インチのほうが乗り心地がいいものだが、これにはからくりがある。空気圧が違うのだ。17インチは240kPa、18インチは220kPaで、17インチのほうが高い。17インチは燃費重視のセッティングなのだ。

ハリアーの価格はFFで272万円から、4WDでも290.9万円からと300万円を切る価格設定。ガソリンエンジンで最上級だと378.9万円となる。ちょっとしたエンジンの力不足も300万円を切る価格帯なら納得できるレベルと言える。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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