スペースXとオービタル・サイエンシズが衛星打ち上げでコラボ…NASA契約の民間ISS補給開発企業

宇宙 企業動向
Thaicom 6衛星
Thaicom 6衛星 全 2 枚 拡大写真

大型ロケット『Falcon 9』を運用するスペースX社は、昨年に続いて2機目の静止通信衛星『Thaicom 6』をアメリカ東部時間2014年1月6日午後5時6分(日本時間7日午前7時6分)に打ち上げる予定だ。

Thaicom 6は、ブロードバンド衛星「IPSTAR」などを運用するタイの通信衛星大手タイコム(THAICOM Public Company Limited)の静止通信衛星。電源供給能力は3.7キロワットで、C帯およびKu帯のトランスポンダ(電波中継器)を搭載している。打ち上げ重量は3325kgとなる。東経78.5度の軌道上で、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーなど東南アジア向けのデジタル衛星放送や、東南アジアからアフリカまでの地域への通信サービスなどを行う。運用期間は15年の予定だ。

Thaicom 6の衛星開発は、米オービタル・サイエンス社が担当し、「GEOStar- 2」バスを採用している。打ち上げはスペース X社のファルコン9 v.1.1ロケットで、2013年9月のファルコン9ロケットによる静止衛星初SES 8打ち上げ成功から2機目となる。オービタル・サイエンシズはシグナス補給船、スペースXはドラゴン補給船を運用し、どちらも国際宇宙ステーションへの物資輸送を担うNASA契約企業だ。2社は商用静止衛星の開発・打ち上げで協力することとなる。

Falcon 9によるThaicom 6打ち上げは、当初2013年12月に予定されていたが2014年1月3日に延期。さらに、早くとも1月6日の予定になった。打ち上げ可能日は1月8日から12日まで設定されている。

《秋山 文野》

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