気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年1月7日付
●軽の新車販売過去最多、昨年,増税前需要、今年は減少も(読売・10面)
●トヨタとホンダ中国の販売最高、13年新車(読売・10面)
●市場一転、荒れ模様、増税・米緩和縮小株価を左右(朝日・9面)
●マツダ新工場が稼働、メキシコ(朝日・11面)
●日産、ロンドン向け新仕様、レトロな英タクシー(毎日・8面)
●新春直球緩球、日本自動車工業会・豊田章男会長、持続的成長へ焦らずに(産経・11面)
●グーグル、車4社と連合、スマホ応用、走る情報端末に、ホンダやGMなど参加(日経・1面)
●会社研究世界で競う、トヨタ自動車、純利益2兆円への道(日経・17面)
ひとくちコメント
年が改まった直後には、前の年の実績が発表されるが、きょうの各紙には、2013年の新車販売台数を取り上げている。例えば、国内市場では、前年比0.1%増の537万5513台で、微増ながらも2年連続で増加。このうち、軽自動車は6.7%増の211万2991台と過去最高を記録したという。
各紙とも「新車、2年続き500万台超、13年の販売、軽は過去最高」(朝日)などの見出しがおどっているが、年間を通じて軽自動車が好調だったことは事前に予想がついていたので、それほど驚くことはない。
そんな中、同じ紙面で掲載された見出しをみて意外だったのが「トヨタ・ホンダ、中国販売が最高」という記事である。トヨタ自動車とホンダが、2013年の中国での新車販売台数が過去最高を更新したと発表したもので、台数はトヨタが前年比9.2%増の91万7500台。ホンダは、同26.4%増の75万6882台。
もっとも、同じ中国の新車販売の記事でも、ロイターなどは「米フォード・モーターの13年の中国販売台数が前年比49%増の93万5813台となり、トヨタとホンダを追い抜いた」と報じている。やはり、尖閣問題の影響が少なかったとは言い切れないようだ。
また、14年については「両社とも中国市場で攻勢に出る構え」で「安倍晋三首相の靖国神社参拝の影響も懸念されるが、『販売現場では特に影響は見られない』(ホンダ)といい、トヨタは今年110万台、ホンダは90万台の販売を目指す方針」と毎日は伝えているが、やはり、今年も「中国リスク」にどう対応するのかも重要課題の一つになりそうだ。