いすみ鉄道、全線の運転を再開…事故現場付近は徐行

鉄道 企業動向

脱線事故の影響により一部区間で列車の運転を見合わせていた千葉県のいすみ鉄道は1月9日、全線の運転を再開した。

脱線事故は2013年12月28日の13時42分頃に発生。大原発上総中野行き列車(1両)が西畑駅を定刻に発車して35km/hで走行中、庄司川橋りょうの手前で振動を感じたため運転士が列車を停車させたところ、前台車の前輪1輪が脱線していた。乗客乗員にけがはなかった。

いすみ鉄道は事故現場を含む総元~上総中野間で列車の運転を見合わせ、バスによる代行輸送を行ってきたが、このほど試運転を実施して事故現場の列車運行に支障がないことが確認されたことから、運転の再開を決定。1月9日の大原12時59分発下り列車と上総中野14時発上り列車から、運転を再開した。

事故の原因は運輸安全委員会が調査中。いすみ鉄道も鉄道総合技術研究所(鉄道総研)に調査を依頼しており、会社としての原因の把握と対応策を検討している。

同社は鉄道総研からのアドバイスを受けるまでの間の安全対策として、事故現場でのカーブ付近で15km/hの徐行運転を行うとしている。このため、下り列車の上総中野駅到着時刻が1分程度遅くなる場合があるという。

また、全線のカーブと本線上の分岐器(ポイント)の緊急点検を1月中に実施する予定。本年度中に脱線防止レールを事故現場付近に設置するほか、2014年度以降も全線を対象に、半径250m以下の曲線部分と緩和曲線部分に脱線防止レールを設置するとしている。

《草町義和》

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