ボーイングは1月14日、宇宙をベースとする宇宙監視(SBSS)システムが、可能性のある脅威をさらに迅速に検知し、必要とあれば運用者が早期の行動を起こすことを可能にすることで、米空軍の人工衛星の喪失の可能性を3分の2に軽減したことを発表した。
「1日に平均1万2000のディープスペース観測を行うことで、SBSSは我々が毎日頼りとするこれらの貴重な宇宙の資産の保護を必要とする人工衛星の運用者に、重要なアドバンテージを提供する」とボーイングの宇宙及び情報システムの副社兼常務取締役であるクレイグ・クーニング氏は語った。
米空軍は2013年にSBSSが完全に運用可能であることを宣言した。システムの最初の年の運用期間のサービスデータは、ディープスペースのオブジェクトに対する380万以上の観測データを収集したことを示している。SBSSはその搭載されたセンサーを速やかに移動させるユニークな能力を持ち、陸上ベースのセンサーを使用した狭い範囲とは対称的に、広大な範囲に渡って複数のディープスペースオブジェクトを観測することを可能にする。
SBSSは24時間に渡る全天候視界を提供し、周回低軌道からディープスペースに及ぶ、時間に応じた観測や収集、検知や宇宙オブジェクトの追跡といった結果をもたらす。