アイサンテクノロジーは「オートモーティブワールド2014」にユニークな車を展示した。その車はGPSアンテナをはじめ、レーザースキャナー、カメラなどを搭載したもので、価格はなんと1億円。
「我々は走行しながら建物や道路の形状・周辺の3次元位置情報を計測するモービルマッピングシステムの会社で、この分野では日本でもトップクラスです。全国自治体や測量会社、地図会社に解析して加工したデータを提供しています」と同社関係者は説明する。
その特徴はなんと言っても高精度なこと。道路面とその周囲7m以内を絶対精度10cm以内、相対精度1cm以内で計測が可能なのだ。道路のちょっとした凹凸もわかるという。しかも、高速で走ってもデータ収集精度が低下しない。
そのため、全国自治体からインフラの点検などの依頼が多く、現在引っ張りだこの状況となっている。「本当に車が足りない状況で、今回展示した車も走らせたいほどなんです」と同社関係者。
同社はデータの提供のほかに車両の販売も行っており、これまでに40台を販売したという。