【スズキ アルト エコ 試乗】ガソリン車最高の燃費性能を誇る超エコカーの乗り味は…諸星陽一

試乗記 国産車
スズキ アルト エコ
スズキ アルト エコ 全 4 枚 拡大写真

昨年12月にマイナーチェンジを受け、35.0km/hという驚異的なJC08モード燃費を実現した『アルト エコ』を試乗した。

燃費向上のために行われたのは、燃費の向上やそれに伴って発生しやすくなるノッキングを防止するピストン頭頂部デザインの変更、停フリクションオイルの採用、エンジンオイルポンプの変更。VVT作動領域の拡大とCVTの変速マップ変更による低回転走行の実現など。

細かいセッティングの変更によってドライバビリティは多少なりとも変わっているはずだが、とくに大きな不満を感じることはない。燃費向上のために運転しやすさが損なわれては意味がないが、そういったこともないのだ。

従来から採用されているアイドリングストップは、13km/h以下で作動する方式。赤信号に向かって減速していくと、停止線に到達する前にエンジンがストンと停止する。ほかのスズキの軽自動車も同じ方式なのだが、アルトエコはよりストンと落ちるようにエンジンが停止する印象がある。

ハンドリングや乗り心地に関しては、一世代前のイメージを感じてしまう。それは、『ワゴンR』などがプラットホームを一新し、性能の向上しているからにほかならない。アルトは5~6年でフルモデルチェンジしているので、そろそろモデル末期でもあり、新しいプラットフォームになればそうした状況も改善されるはずだ。

パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る