フォード、マサチューセッツ工科とスタンフォードの両大学と協力…自動運転車を研究開発

自動車 テクノロジー 安全
フォード フュージョン ハイブリッドの研究開発ロボットカー
フォード フュージョン ハイブリッドの研究開発ロボットカー 全 5 枚 拡大写真

米国の自動車大手、フォードモーターは1月22日、自動運転車(ロボットカー)の研究開発において、新たにマサチューセッツ工科大学とスタンフォード大学と協力すると発表した。

フォードモーターは過去10年以上に渡って、自動運転車の研究開発に取り組んできた。そのノウハウを、市販車のフォード『フュージョン』をはじめ、『エスケープ』、『エクスプローラー』などのドライバーアシスト技術に応用している。

2013年12月には、最新の自動運転車の研究開発車両を発表。フォードブランドの米国主力ミドルセダン、『フュージョン』のハイブリッドをベースに開発された研究開発車両には、「LiDAR」と呼ばれる高度なセンサー技術を導入。1秒当たり、250万回の路面検知ができる4個のセンサーを備え、自動運転を可能にする。

このセンサーが、前方の物体が止まっているか、車や歩行者、自転車のように、動いているかを検知。フォードモーターによると、サッカー場のような広い場所でも、高感度なセンサーにより、紙袋が小動物かを判別できる能力を備えているという。

すでにその研究開発には、米国のミシガン大学や米国の大手保険会社のステートファームが参画。今回新たに、米国の有名大学、マサチューセッツ工科大学とスタンフォード大学も加わることになった。マサチューセッツ工科大学は主に、他の車両や歩行者の動きを予測する技術を、スタンフォード大学は主に、障害物を避ける技術を、研究開発していく。

フォードモーターのポール・マスカレナス最高技術責任者(CTO)は、「将来のモビリティに対するビジョンを実現するためには、多くの新しいパートナーとの協力が必要。マサチューセッツ工科大学とスタンフォード大学のような大学との協力が、自動運転の実用化に向けた長期的な挑戦に役立つだろう」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 30年ぶりの快挙!ランチア『イプシロン ラリー4 HF』、欧州選手権で初勝利
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る