昨年、最も求人数が多かった職種は、商店の販売員、ウェイター、清掃係――人材開発省は1月27日、昨年の人材動向に関する年次報告を公表した。
典型的な例として報告書が取り上げたのは9月実績で、13日時点の求人数は前年より9.7%多い6万1,900人。うち25%はサービス業、販売員の求人で、最多は小売店販売員の3,150人だった。ウェイターの求人が2,190人、オフィスなど建物の清掃係の求人が2,010人だった。
専門職者・管理職・エグゼクティブ・技術者(PMET)では、技術職の求人が2,380人で最も多かった。
全体で6ヵ月かそれ以上、求職者が確保できなかった求人は25%。この割合はPMETが17%と比較的低かったが、PMET以外は約50%と高かった。
販売員、ウェイター、清掃係は、6ヵ月以上求職者が見付からない募集数がそれぞれ1,500人と、ほかの職種より多かった。
低賃金、骨の折れる仕事であることが不人気の理由で、シンガポール人、永住者が就きたがらない職業の筆頭だ。技能水準の低い外国人労働者の雇用に対する規制強化も求人難の理由だ。
PMET職の場合はシンガポール人、永住者の求職者確保は比較的容易だ。