トヨタ自動車のトヨタレーシングが、2014年シーズンの「FIA世界耐久選手権(WEC)」に投入する新型マシン、『TS040 HYBRID』。その予告イメージが公開された。
WECでは2014年、最高峰のLMP1クラスに新レギュレーションを導入。全幅を100mm狭くしたり、衝突安全性を引き上げたりすることを内容とした車両規定変更を行う。これに対応したニューマシンが、TS040 HYBRID。昨シーズンのTS030 HYBRIDの進化バージョンにあたる。
TS040 HYBRIDには、日本のトヨタの東富士研究所で開発されたレース用ハイブリッドシステム、「THS-R(トヨタ・ハイブリッド・システム-レーシング)」を改良。新しいV型8気筒ガソリンエンジンに、モーターとジェネレーターを前後に搭載した四輪回生&力行の新ハイブリッドシステムだ。
新たにフロントアクスルに追加されるのが、アイシンAW製のモーターとジェネレーター。リアには、従来からのデンソー製ユニットを組み合わせる。4WDのハイブリッドという点が、TS040 HYBRIDの特徴。
トヨタレーシングは2014年のWECに、このTS040 HYBRIDの2台を投入し、シリーズ全8戦を戦う予定。第3戦のルマン24時間耐久レースでは、宿敵アウディを倒して、初の総合優勝を狙う。
トヨタレーシングは、TS040 HYBRIDの予告イメージを公開。4WDのハイブリッドシステムの透視図などを公表した。なお、マシンの正式発表は、3月末と見られている。